こころねレター
就職に向き合う大学生の皆さんへ
大学を受験するときに、将来の目標が明確になっている状態の人はどのくらいいるでしょう。
高校を卒業する前に、いざ就職を考えた時に、まだ自身の働くイメージを見いだせていないからひとまず大学に行こうと思う人もいるでしょうし、
大学に入学した後に、なぜこの大学に来たのかわからないという場合もあるでしょう。
そんなときでも、タイミングごとに計画的にやっていくと、就職の流れにのることは可能になります。
1年生の時に「就活なんてまだ早い」と思いがちですが、そんなときでもとりあえず順序だててやっておくと後が楽になります。
【1年生はメンタルから入る】
まずはメンタルをととのえていきます。
生きづらさや人間関係の悩みなど、さまざまなしがらみを誰もがもっています。
まずはそれを解決させます。
これには、「働くこと」に目を向けることができずにいる状況を失くす意味があります。
ここで必要になるのはカウンセリングです。
4か月~6か月、1回1時間の10回強程度のカウンセリングを受ける必要はありますが、
これをまず1年生の内にやってしまいます。なぜかというと、1年生の内は就活の準備をする段階だからです。
2年生でも可能ですが、1年生の内だと2年生では次のステップに進むことができるわけです。
【2年生でやること】
メンタルがととのうと、毎日生きやすくなります。
目標すら見えてくるかもしれません。
それでも、まだ、自分が何をしたいのかわからない場合がほとんどです。
ここで必要になるのは、
まずは「みること」です。
つまり、「見てみること」「きいてみること」「やってみること」です。
そうすることでなにかに「出逢う」のです。
つまり、偶然をつかむのです。
何も見ず、なにも聞こうとしないと、何にも出逢うことはありませんし、何もつかむことはありません。
具体的に何をするかと言いますと、
ただ、情報を集めるのです。
就職イベントやインターンシップに参加してみることです。
興味から入ってもかまいません。
自分が何に興味があるのか、これも見出していくことができます。
カウンセラーはそのお手伝いもできます。
2年生でこれに取り組めるようになるには、やっぱり1年生の内にメンタルをととのえておくことが大切だということがわかりますね。
【3年生の夏までに】
集めた情報をもとに自分にしっかり向き合ってみます。
自己理解です。
これまで、生きてきた時間をじっくり振り返り自分自身と向きあう大切な時間をここでとります。
そうすると、自分自身の培ってきた価値観に巡り合います。
それに巡り合えると、自分がこれからなにをやっていきたいのか、
自分はこれから何をやって成長していきたいと思っているのかが見えてきます。
そうすると、それがやれる仕事とはどんなものか探し出します。
仕事理解です。
仕事理解とは、やみくもに仕事をみつけるのではなく、自分自身に合ったものを見つけるのです。
仕事に自分を合わせようとするうわべだけのものではなく、自分の思いと仕事、両方がマッチすることが重要なのです。
これは、企業説明やインターンシップを繰り返し受け、何かを感じ何かを学びます。
何を学んだかも1人で見出せない場合はカウンセラーが一緒に見出すお手伝いをします。
キャリアの授業ではエントリーシートの書き方や、履歴書の書き方、そして面接の方法を教わります。
自己理解ができていると、それはすんなり書けるようになりますし、自信をもって面接にものぞむこともできます。
3年生の夏、それまでにできることを目標にすると、楽に進むことができます。
【4年生】
6月に解禁になる求人情報。
この時から就活が始まるわけではありません。
先にお伝えしました準備があってからこその6月を迎えるわけです。
つまり、3年生の夏には準備OKになっておくと、6月がきてもあわてずにすむのです。
しかし、これは知らないとそのままです。
つまり、見ようとしないと、聞こうとしないと、やってみようとしないとそのままなのです。
遅くなってもかまわないといえばかまわないのですが、それだとせっかくの人生の1日1日がもったいないように感じませんか?
大学生活では大学生にしかできないことをやる。
たくさん遊んで、たくさん楽しむ。
もちろんそれはとても大切なことです。
しかし、先に書いたことも大学生の時にしかできないことなのです。
いろんな企業の説明をきいたりインターンシップに行ったりすることは、働き始めたらできませんよね。
どうでしょう。
なんでもいいから行ってみて自分が何を感じ取って何を学ぶのか大学生のうちに味わってみるというのはいかがでしょうか。
そして、
1人で考えるのが難しいときには、だれかに相談して一緒に取り組む事です。
それが近道になります。
1歩踏み出す勇気。
それができればあとはきっと楽になるでしょう。
このお話で、踏み出そうとするみなさんの背中をちょっとだけおすことができたなら
幸いです。