こころねレター
箱庭を使って整理してみる
箱庭づくりの流れ
砂箱の中に作品を作っていきます。箱の中の砂を自由に形作り、棚のフィギュアを並べていきます。
成人でだいたい平均15分から20分ほどかけて完成しますが、時間は気にせず作成いただきます。
向きが決まっていて、箱の手前に立っていただき、そこから見るものが作品になりますので、あちこち移動して作ることを控えていただきます。
無理にたくさん置く必要はなく、「出来上がり」と思った時が完成です。
作品が一体何になるの?
ふつうにみると「作品」です。
ありのままの「物」になります。
ここから、「心の中」に入っていきます。作品が「物」ではなくなるわけです。
実は、この作品は作者の「今の気持ち」を表現したもので、ただ、ある「物」としてとらえるだけでは何も変化は起こりません。
さらに、作品だけを分析しても個別的な気持ちを表現することはできません。
つまり、個別的なセッションにつなげるためには、その人の「言葉」が必要になります。
カウンセラーと一緒に話すことで、「物」だと思っていたものが別のものに変化します。そして、それが何であったのか見えるようになります。
気づきを日常の生活に活かす
セッションを通しては、気づきから今後どうしていくかという方針まで見えることがあります。
それは、自分自身で気づき、内省することによって、道が拓けていくようです。
目標をもって進める日常は、何も気づけなかった日々に比べどれだけ充実したものになるでしょう。
しかも、個別的です。自分だけの箱庭セッションは、他の人が実施することはできないさらには、自分だけの道しるべと言っても過言ではありません。
評価に使う
自分自身で決めた道しるべにそって行動する・・・。そうすると、評価が必要になります。
その際再度箱庭セッションを受けてみるのです。
つまり、箱庭は変化するのです。前と同じものは、意識しなければ作れません。
逆に言うと、前と同じ箱庭をつくるということは、変化していないという可能性もあります。
でも、それにも意味があるのです。それを一緒に見出し整理していくこともできます。
どうやってわかるの?
箱庭セッションを受けたことがない人は、まず「怪しい」とお感じになるかもしれません。
実は全く怪しいものではありません。
なぜかというと、「箱庭の作品」をツールにしてカウンセリングを実施しているだけだからです。
砂箱を各領域に分けて分析する方法は、多くの事例検討を通して研究された結果であり、信憑性があると同時に、決してその通りではない、各個人の声による分析が加わり、その人だけの結果となるのです。
逆に言うと、形だけにこだわってしまうと、「その人の分析」ではなくなってしまいます。
セッションをするカウンセラーの柔軟な感性が大きく左右するものと考えられます。
「そうである」「そうではない」に気づくことの重要性
分析結果が「そうじゃないな・・」と感じた時、その気づきがとても大事で、それを声に出して表現するかしないかで、セッションの動きは大きく変わります。
「当たっている」「当たっていない」というものが箱庭セッションではなく、あくまでも作品と作者の声で完成するセッションであるということを知っておいていただけたらと思います。
気分障害と向きあっていらっしゃる方へ
□気分障害と向きあうということ□
「向きあう」という一言では片づけられないほど
長い間気分障害と闘っていらっしゃる方は少なくないのではないでしょうか。
定期的に病院に通院するのと同じように
こころをメンテナンスしながら過ごす。
その心のメンテナンスの手段の1つがカウンセリングであったりします。
「向きあう」ときは
自分1人で頑張るのではなく誰かに手伝ってもらってもよいのではないでしょうか。
ご家族だったり、ご友人であったり、こころねのようなカウンセラーでもよいのかもしれません。
□一緒に支えてくれている相手に申し訳ないと感じた時□
長いこと闘っていると
だんだん自分自身のことを責め始めることもあるかもしれません。
支えてくれている人たちのことを大事に思っていればいるほど
申し訳ない気持ちになるのかもしれません。
もしそうであれば、こころねのような第三者(もちろんこころねに限らず相談できる専門家)、
つまり、申し訳ないな・・・と感じる相手ではなく全く申し訳ないと思う必要のない専門家に話してみると
なにかのきっかけが見つけられるかもしれません。
□長いこと気づけなかったことに気づくことができるかも□
長く闘っているからこそ、見えてくるものがあって
「何も変わっていない気がする。何か変えてみたい」と思うことがあるかもしれません。
もちろん、かなり気持ちが沈んでいるときは別です。
それでも、何とかしたいと思うサインを時々感じることはありませんか?
例えば「今日はいつもより死んでしまいたいと思う気持ちが強かった・・・なんとかしたい」
この「何とかしたい」は強い「つらい」の表現です。
こんな時、今のこころの状態を話すことが大事なのかもしれません。
あしたになれば気持ちは変化します。
数時間後にも変化するかもしれません。
そうすると、なんだったのかわからなくなってしまいます。
気づいたその時に、「今のこの気持ちはなんだろう・・・」と
確認してみませんか?
長いこと気づけなかったことに気づくことがあるかもしれません。
カウンセリングステーションこころね
子育てに悩むとき
子どもって
お子さまのことで
悩んだり、困ったり、イライラさせられたりすることが多々あるかと思います。
それでも自分なりに一生懸命子育てをしていらっしゃるのではないでしょうか。
今やっている家庭での子育てについて、
例えば誰かに否定されたとします。
「それはよくない」「そうだからこんな子になる」
そうすると
すごくがんばってきたことが、全部だめだったかのように聞こえて
すっかり自信を失ってしまうかもしれません。
そんなことってありませんか?
子どもって
自分がおなかをいためて一生懸命に産んだ子です。
大切に思わないわけがない。
何とかしたい
でも、自分の思った通りにならないとイラっとしてしまいます。
それはだれだってそうです。
「どうしてイラっとするのだろう・・・。もう少し方法はないのだろうか・・。」
ともしお悩みであれば、その方法を一緒に話すことで見つけることができるかもしれません。
カウンセリングってそういうところ
誰かに子育てを否定されたと感じたら
もし
「全部私が悪い」「私のせいでこうなった」と感じてつらくなったとき
こんなふうに気持ちを切り替えてみてください。
私の子育てが悪いわけではない。だって、私はこの子のことを大切に思っているからこそ
がんばっている。
人のアドバイスは否定ではなく、プラスαの材料。
子育てのためのプラスαだと思ってみると楽です。
実は、
人からもらったアドバイスをひどく苦痛に感じることがあるんです。
それはなぜかというと、
自分の価値観とはちがうアドバイスだからです。
自分が大事にしている考えを否定されたように感じるアドバイスは
苦痛でしかありません。
ですから、そう感じたら、
「アドバイスをくれた人と私の価値観は違うので、私には合わないアドバイスかもしれない。
でも、ちょっと参考にしてみようかな」
くらいの受け取り方でよいです。
自分のやってきたことを全部変えてしまうのではなく
ちょっとヒントをもらって必要なところを参考にしてみましょう。
もし、こまったときはいつでもカウンセリングにお越しください。
基本的に子育てって
各ご家庭でちがうのは当然のこと。
そのご家庭のカラーがあるからこそ、いろんなお子さまに育っていかれる。
まちがっている子育てというのはそもそもなくて
「大事に育てている」という気持ちがあればそれでいいわけです。
「大事に育てているのに・・・」と思ったら
ぜひカウンセリングにお越しください。
子育てが随分楽になります。
カウンセリングステーションこころね
就職に向き合う大学生の皆さんへ
大学を受験するときに、将来の目標が明確になっている状態の人はどのくらいいるでしょう。
高校を卒業する前に、いざ就職を考えた時に、まだ自身の働くイメージを見いだせていないからひとまず大学に行こうと思う人もいるでしょうし、
大学に入学した後に、なぜこの大学に来たのかわからないという場合もあるでしょう。
そんなときでも、タイミングごとに計画的にやっていくと、就職の流れにのることは可能になります。
1年生の時に「就活なんてまだ早い」と思いがちですが、そんなときでもとりあえず順序だててやっておくと後が楽になります。
【1年生はメンタルから入る】
まずはメンタルをととのえていきます。
生きづらさや人間関係の悩みなど、さまざまなしがらみを誰もがもっています。
まずはそれを解決させます。
これには、「働くこと」に目を向けることができずにいる状況を失くす意味があります。
ここで必要になるのはカウンセリングです。
4か月~6か月、1回1時間の10回強程度のカウンセリングを受ける必要はありますが、
これをまず1年生の内にやってしまいます。なぜかというと、1年生の内は就活の準備をする段階だからです。
2年生でも可能ですが、1年生の内だと2年生では次のステップに進むことができるわけです。
【2年生でやること】
メンタルがととのうと、毎日生きやすくなります。
目標すら見えてくるかもしれません。
それでも、まだ、自分が何をしたいのかわからない場合がほとんどです。
ここで必要になるのは、
まずは「みること」です。
つまり、「見てみること」「きいてみること」「やってみること」です。
そうすることでなにかに「出逢う」のです。
つまり、偶然をつかむのです。
何も見ず、なにも聞こうとしないと、何にも出逢うことはありませんし、何もつかむことはありません。
具体的に何をするかと言いますと、
ただ、情報を集めるのです。
就職イベントやインターンシップに参加してみることです。
興味から入ってもかまいません。
自分が何に興味があるのか、これも見出していくことができます。
カウンセラーはそのお手伝いもできます。
2年生でこれに取り組めるようになるには、やっぱり1年生の内にメンタルをととのえておくことが大切だということがわかりますね。
【3年生の夏までに】
集めた情報をもとに自分にしっかり向き合ってみます。
自己理解です。
これまで、生きてきた時間をじっくり振り返り自分自身と向きあう大切な時間をここでとります。
そうすると、自分自身の培ってきた価値観に巡り合います。
それに巡り合えると、自分がこれからなにをやっていきたいのか、
自分はこれから何をやって成長していきたいと思っているのかが見えてきます。
そうすると、それがやれる仕事とはどんなものか探し出します。
仕事理解です。
仕事理解とは、やみくもに仕事をみつけるのではなく、自分自身に合ったものを見つけるのです。
仕事に自分を合わせようとするうわべだけのものではなく、自分の思いと仕事、両方がマッチすることが重要なのです。
これは、企業説明やインターンシップを繰り返し受け、何かを感じ何かを学びます。
何を学んだかも1人で見出せない場合はカウンセラーが一緒に見出すお手伝いをします。
キャリアの授業ではエントリーシートの書き方や、履歴書の書き方、そして面接の方法を教わります。
自己理解ができていると、それはすんなり書けるようになりますし、自信をもって面接にものぞむこともできます。
3年生の夏、それまでにできることを目標にすると、楽に進むことができます。
【4年生】
6月に解禁になる求人情報。
この時から就活が始まるわけではありません。
先にお伝えしました準備があってからこその6月を迎えるわけです。
つまり、3年生の夏には準備OKになっておくと、6月がきてもあわてずにすむのです。
しかし、これは知らないとそのままです。
つまり、見ようとしないと、聞こうとしないと、やってみようとしないとそのままなのです。
遅くなってもかまわないといえばかまわないのですが、それだとせっかくの人生の1日1日がもったいないように感じませんか?
大学生活では大学生にしかできないことをやる。
たくさん遊んで、たくさん楽しむ。
もちろんそれはとても大切なことです。
しかし、先に書いたことも大学生の時にしかできないことなのです。
いろんな企業の説明をきいたりインターンシップに行ったりすることは、働き始めたらできませんよね。
どうでしょう。
なんでもいいから行ってみて自分が何を感じ取って何を学ぶのか大学生のうちに味わってみるというのはいかがでしょうか。
そして、
1人で考えるのが難しいときには、だれかに相談して一緒に取り組む事です。
それが近道になります。
1歩踏み出す勇気。
それができればあとはきっと楽になるでしょう。
このお話で、踏み出そうとするみなさんの背中をちょっとだけおすことができたなら
幸いです。
オーダーメイドと予防のカウンセリング
カウンセリングステーションこころねでは
オーダーメイドカウンセリングと
予防のための整理(オーガナイズカウンセリング)に
心がけています。
人それぞれにちがった環境の中にいて
ちがったご縁で培ってきたものがあり
気づかないうちに育ってきた傷つきがあるとしたら
それは皆ちがう悩みができあがることになります
ですからそれぞれにそれぞれの方法で
かかる時間もばらばらで
その人に合ったカウンセリングが必要になります
それがオーダーメイドです
あたりまえのようですが
特別なことです
あなた一人のための
あなた一人があなたらしく
前に進むためのカウンセリング
それがオーダーメイドカウンセリングです
オーガナイズカウンセリングとは
カウンセリングを通して自身の心を整理することです
心に傷を負う前に
早く気づくことができたなら
日常を過ごす時間が
ちょっと楽になるかもしれません
それが予防です
予防の時期は
なかなか自分で気づくことができません
ですから
気づくためのちょっとした
ヒントが必要になります
次回はそのヒントをお伝えします
親の生きる姿
親の意思を確認できずどうしてよいかわからないとき
人の尊厳が何かわからなくなったとき
本当にこれでよかったのか後悔するとき
そんなときに受けられるカウンセリングがあります
生まれた時から
ずっと「親」としてそばにいた「父」や「母」
毎日何気なく時が流れ
年を重ねていく実感はあっても
万が一のときのことを
真顔で話し合うことは
なんとなくタブーになっていて
さらに
当の親自身も
自分自身の万が一の時というものを
考えることを遠ざけている場合が多いようです
そんなとき
急にその時はやってきます
例えば親の入院をきっかけに
これからの親子のありかたを一緒に見つめてみるというのはどうでしょう
そうすると
不安や迷いを最小限にしながら
親に接していくことができるかもしれません
看護師として
たくさんのご高齢の方やそのご家族に
携わらせていただきました経験と
病気になってからの経過やその対応についての知識
それを活かしたカウンセリングがあれば
「よかった・・・」と感じられる親子のかかわりができるのではないかと
ずっと実感して勤めてまいりました
看護師の資格と経験があり
人の生きる道しるべを一緒に探していくカウンセラーに
子である皆様が
親の生きる姿をともに感じ
迷いなく支えられますよう
一度話してみられませんか
行かないという選択
行けなくなってしまった場所に
行けるようにすることがゴールではなく
行かなくなってしまった機会に
この先のことを見直してみることが大切です
行かなくなったこの時間を使って
できることをするというのはどうでしょう
何もできなくなってしまう前に
どうか周囲の人たちが気づいてあげて
そして
専門家に相談してみてください
すると
行かなければならないという思い込みは
正解とは限らないことに気づき
実は
自身にとっていくつもの選択肢があることに
気づくのかもしれません
そうすると
周囲の人は
何をサポートすればよいか見え始め
実は
行かなくなってしまったこの機会は
長い人生の転機の1つであることに気づくことでしょう
そしてのちに
この時のことが
どれだけ大きな財産になっていたのか
知ることになるでしょう
変化していくということ
沈んでしまった心を
浮かび上がらせるには
ずいぶん時間がかかることがあります
身近な人に
ポンと背中を押されて
偶然カウンセリングに出会った人の
沈み切ってしまっている心は
何度も堂々巡りになるけれど
それでも
少しずつ浮かび上がろうとする行為は
とても苦しく
これまでの沈んだ心と
どっちが苦しいのかわからなくなるかもしれないけれど
それでもやめてしまわずに
やっぱり変えたいと思いはじめた心は
少しずつ少しずつ浮かび上がりはじめます
「これはなぜこうなったのか?」
不思議に思いはじめた時
まるで水面に浮かび上がってきたかのように
いつのまにかまわりが見えはじめ
支えてくれている人がいることに気づきはじめ
何かが変わりはじめます
ほんとうにおつかれさまでした
まもなくそうお伝えできる日が
近いようです
働く理由
働き始める時
まだ知らない世界に何をのぞむでしょう
未来は見えないので
どうしていいのかわからないはずなのです
でも、これにはコツがあって
過去から今までの自分と向きあってみることが大切です
幼いときから「将来なんになりたい?」ときかれたことは
だれにでもあって
そのたびに”働くこと”について思いを巡らす時間があったと思います
そして
その時の環境や、まわりの人の影響で
いろんな選択をしてきたことでしょう
いよいよ働く時が来たとき
意識していなくても
これまで培い育んできたものを
誰もが持っています
それがあるからこそ
そのおかげで
今の自分があるのです
これからは
働くことによって
今の自分をさらに成長させる機会に巡り合う
ということなのかもしれません
自分が育んできた個性をじっくり見つめて
これからの人生をどう生きていくかは
専門家と一緒に話していくことで
見えてくるものです
これからの人生で
さまざまなライフイベントがあり
そのたびに
働く理由は変わるのでしょう
それでもしっかり
自分自身の軸があれば
何かが起きても
いろんな方向性を見出していける
力となるのでしょう