こころねレター
看護師としてのキャリアとやりがい
看護師のキャリアについて看護学生さんに講話をする機会をいただきました。
私は、看護師として勤務していた時に、「なぜ看護師はやめてしまうのだろう・・・。確かに厳しい職業である反面、やりがいもある職業なのに・・・。」という疑問をずっと抱いていました。
新人看護師を育成し、ようやく成長を感じた時にやめてしまう・・・。
教えている先輩看護師のモチベーションが下がってしまうとともに、なぜやめなければならなかったのか誰もはっきりわからないままもやもやが残った状態でまた新人を迎える・・・ということの繰り返しでした。
看護師をしていた時は、その意味が見えていなかったのだということに、今は気づくことができています。
実は最近私はその法則が見えるようになったのです。これさえ知っていれば、自分自身の看護師としての働き方がみえてくるというある法則が見え始めたのです。それを看護師になる前の段階の学生さんに伝える機会に巡り合えたことに本当に感謝いたします。
その法則とは、”もっと早い段階で自分自身の価値観や他人軸への寄り添い方”を知っていれば、看護の仕事の何にやりがいを感じるのかが早い段階で見えてくるということです。
それを、自分自身とじっくり向きあうワークを取り入れながら、少しずつ見える化していきます。
もちろん「私」という事例を通してわかりやすく説明していきます。
実体験の事例ですから、学生のみなさんにもわかりやすく説明することができるわけです。
今回は、1年生への講話でしたが、これが、学びを深め、実習などを経験していくと、考え方に変化がみられます。
しかし、法則さえわかっていれば、いざ就職をするときに、自分からやりたい看護の仕事や、自分が大事に思っていることをできる職場がどこなのか探すことさえできます。
「私が大事に思っていることは、この病院でできるシステムなのだろうか・・・」
そうやって働く場所をよく見て就職することで、
就職後「こんなはずではなかった」というミスマッチを最小限にすることができるかもしれません。
さらに、単にミスマッチではなく、自分自身がなぜそこで働き続けることができないのか、きちんと気づくことができるかもしれないのです。
そうなると、1人1人がそれぞれにやりがいのある看護師の仕事ができるようになるわけです。